キャリーの、父親と母親の事だ。

 『なぜ、女が生まれた。』

 『そればかりは、どうしようもできません。』

 『まったく。兄のアイツに、今後のディエアヨルドを・・・。』



 『なぜ兄のあの子が・・・!なぜキャリーが死ななかったの!!計算外よ
  っ・・・!!』



 ガタッ!!

 キャリーが、急に椅子から立った。

 「キャリーお嬢様?お顔の色がよろしくありませんよ・・・?」

 「うん・・・。ちょっと・・・休ませて・・・?」

 ぎこちない笑顔で、机に軽くもたれかかるキャリー。

 「はい。大丈夫ですか?」

 アリアはそう言って、キャリーをベッドまで誘導する。

 ベッドへ横になったキャリーは、

 「ごめんなさい。ちょっと・・・ちょっとだけ・・・寝させて・・・。」

 そう言って、眠りについた。