ぽつんとただ一人、無駄に広い部屋に取り残されるキャリー。
 自業自得だ。

 「どうせあの子は、両手に溢れるぐらいの愛情を両親から受けて、
  あそこまで育ったんでしょ・・・。・・・ケチ。」


   『パパとママなんか大っ嫌い!!』

 「・・・私の親なんて、ろくでもないのに・・・。
  どうして、世界ってこんなに不公平なの・・・?・・・神様・・・。」

 キャリーは、両手で顔を覆った。

 「バカ・・・。私だってガキみたいに泣いてんじゃない・・・。」

 キャリーの心の叫びは、誰にも届かなかった・・・。