一方、エクスカリバー邸・・・。

  シャインの部屋で、ウォレストは本棚を整理している。

  「ったく・・・勉強の本じゃなくて剣の本ばっかじゃねぇか。」

  ブツブツ言いながら整理しているウォレスト。

  その近くのベッドで仰向きに寝転び、両手を後頭部に当てている。

  「・・・ちょっと・・・クサかったかな・・・。」

  シャインは呟いた。

  「・・・あれぐらいでいいんじゃねぇの?女って簡単らしいし。」

  ウォレストは興味なさそうに返す。

  「キャリーをそこらの女と一緒にすんな~。」

  ふんっと鼻息をたてるシャイン。

  「へ~へ。ったく、ベタ惚れだな~。」

  ニヤっとシャインに笑うウォレスト。

  「なっ・・・///!
   おっ・・・お前だってドロシーの事っ―――」

  「―――だああああああああああああああああ!!///
   黙れ黙れ黙れ黙れっっっ!!」

  赤面の男子二人。微笑ましい光景だ。

  「とっ・・・とりあえず、キャロラインとかいうやつは、
   普通に喜ぶ・・・と思う。」

  ウォレストは、素直に言う。

  「そっ・・・そうなら・・・いい・・・な。・・・ヘヘッ!」

  「・・・フッ。」

  二人の笑い声は、すっかり晴れた星いっぱいの夜空に響き渡った。


  ―――二人の仲が崩れかけることなんて、知らずに・・・。

                    第六話(完)