エデンの園の秘密な果実



  「ま、下(しも)系はこれまで。本題に入るわよ。」

  なんのことだ?と顔を見合わせるシャインとウォレスト。

  「ウォレスト。あなた、魔術師になる才能があるかもしれない。」

  目をまぁるくするウォレスト。

  「それもかなり・・・ね。」

  フッと笑みを浮かばせるドロシーに、ウォレストは再び惹かれる。

  「そっ・・それがどうしたんだよ?」

  「・・・興味ない?」

  ほんの少し上目遣いのドロシー。

  うっ、と少し頬を赤らめるウォレスト。

  「・・・まぁ、今すぐ結論を出せなんて言わないわ。ゆっくり考えて。」

  ドロシーの柔らかな笑顔は、ウォレストの心に打ち付ける。