エデンの園の秘密な果実


 「さっ、俺がこの伝説を封印するぜ。」

 そう言って、ウォレストは息を思いっきり吸って、両手を前にした。

 「はああああああっっ!!」

 すると、目の前に焔に包まれた剣(つるぎ)。

 「うぉ・・・!!」

 シャインは、思わず目をつぶる。

 「よっとぉ!!!!!!!」

 そう言って、ウォレストは地面に剣をぶっ刺した。

 再び歓声が上がった。

 「ホントは私がエデンをひとつ消そうとしたんだけどね・・・。」

 そう言うドロシーの隣には、ウォレストがハァハァと肩で息をしていた。

 「HP使いすぎたぜ・・・。」

 不敵な笑みで笑うウォレスト。

 「ウォレストが、どうしてもこの町を取図から消したくないって聞かないからね。」

 ドロシーは、苦笑いで言った。

 「命を左右させる魔法なのに。」

 そう言って、ウォレストの背中を優しく“さする。”

 「でも、お前町・・・国一つ潰せたのかよ?」

 シャインがドロシーに尋ねる。

 「・・・昔ね、私とある小さな国の姫だったの。」

 「そう・・・だったの?」

 キャリーが、驚く。初耳なのだろう。

 「ホントはキャリーに言いたかったけど・・・どうせアンタのことだからなくだろうし言わなかったのよ。」

 ゴメンねとドロシー。

 いいよとキャリー。

 「でも、私に強すぎる魔力を持ってることに気づいたら、いつの間にか自分の国ひとつ潰してたの。」

 ほんのり寂しそうに、ドロシーは言う。

 「もしかして・・・君のいた国はリクンラストヴィア王国かっ?!」

 カネリアが、ドロシーに大きな声で言った。

 「はい。そして、色々な国をさまよって、ディエアヨルドにたどり着いたんです。」

 ドロシーは、感謝の気持ちと一緒に、カネリアとミュワエリスに頭を下げる。

 「いぇ。いいのよドロシーちゃん。これからも目一杯幸せに生きて頂戴。」

 ニッコリ笑うミュワエリス。

 「ありがとうございます。・・・その様々な国をさまよってる時、とある話を耳に入れたのです。」

 「何?なんだったの?」

 キャリーが聞く。

 「ある国3つが揃うと、不可思議なことが起こると。」

 ドロシーは、言った。

 「キャリー、シャイン、私の元の国の名前の3つ目を続けて読んでみてください。」

 「!!」

 シャインがいち早く気づいた。


 ディ『エ』アヨルド

 アン『デ』ヒィドラ

 リク『ン』ラストヴィア

 『エデン』

 「「「「「「!!!!!」」」」」」

 「これが運命なのかもね。」

 キャリーが、クスッと笑った。