エデンの園の秘密な果実


 「昔、私はカネリアさんが好きだった。」

 「え――――・・・。」

 キャリーは驚きの様子を隠せない。

 「でも、ミュワも好きだった。」

 「・・・。」

 「だから私たちは仲が悪かった。」

 ローズを、少しうつむいて話す。

 が、キャリーは目を離さない。

 「それで、ミュワはエデンにカネリアさんを連れて行って、説にいう“善悪の知識の木の実”と言われる果実を食べに行った。」

 そうよね?とローズはレース夫婦に訪ねた。2人は首を縦に振った。

 「だからか・・・!」

 「どうした?」

 納得しているリチャードに、シャインは尋ねる。

 「俺がキャリーに食わせた実の隣に、一つ違和感があるスペースがあったんだ。」

 リチャードはローズに向けていう。

 「そうよ。」

 ローズはリチャードを見る。

 「でも、2人はその果実のせいで“愛”を失った。楽に幸せになろうとした結果ね。」

 ローズは、どこか複雑な様子で言った。

 「それでも2人は気づかずに、ギル・・・キャリーの兄を殺めてしまった。」

 キャリーは斜め下を向く。

 「けど、安心して。2人は気づいたわ。『絆』の大切さに。」

 フッと微笑むローズ。

 「ローズさんのおかげでね。」

 カネリアはキャリーを見て言った。