エデンの園の秘密な果実


 パァァァァァァァァァ......!!!!



 キャリーの周りが光に包まれた。

 「キャリーっ・・・?!」

 シャインは戸惑う。

 すると、後ろから声がした。

 「王子っ!!見っけてきたぞ!!」

 リチャードが果実を片手に、人間の姿で走ってきた。

 「ハァ・・・これ・・・キャリーに・・・ハァ・・・渡せよ・・・。」

 リチャードは、シャインに果実を差し出す。


 その果実は、誰もが見たことのないような香り・容姿だった。

 林檎のような容姿だが、色は白っぽい色。

 香りは、どこか“懐かしいような”香りがした。


 「・・・いや、お前がやってくれないか。」

 シャインは、リチャードの差し出した手を軽くリチャードの方に押す。

 「は?なんでだよ。お前“コイビト”だろ?」

 「あぁ。」

 イラッとリチャード(笑)

 「けどな、マダム・ローズっていうキャリーの叔母の人からだと、『白蛇』が『イヴ』に果実食えって言うんだよ。」

 シャインは、名残惜しそうに言う。

 「・・・おう。」

 リチャードは、果実を強めにギュと持った。


 キャリーの周りの光は、より一層強くなる。

 「もしかして・・・あれって・・・。」

 シャインがキャリーを見た瞬間―――・・・。


 『あ』『り』『が』『と』


 キャリーは、もう一度口元を動かし、光に包まれた。

 「キャリーがヤバい事になるのは確かだっ!!早く食わせろっ!」

 シャインが、リチャードに向かって叫ぶ。

 「おうっ・・・!!!嫉妬すんなよバカ王子っ!!!」

 リチャードは白蛇になり、器用に背中に果実を転がせながら、キャリーの方へ向かい―――・・・。