「一応少し落ち着いたな・・・。でも、大丈夫かよ?」

 シャインは、キャリーの少し近くで言う。

 「ハァ・・・ハァ・・・。」

 息切れを起こしているキャリー。

 シャインは心配そうにキャリーを見守る。

 すると、キャリーの口が何やらパクパクしているようだ。

 「?何言ってんだ・・・?」

 シャインが、キャリーの口元に意識をし、集中する。





 『あ』『り』『が』『と』





 「キャリー?」

 シャインがキャリーの名を呼んだ瞬間――――・・・。