「こんなバカでけぇ森の中のド真ん中にある実・・・!!」

 白蛇のリチャードは、ずっと森の中を這いずり回っていた。

 「クソっ・・・!!!!」

 リチャードは舌打ちをしながら、一度人間の姿に戻る。

 「アイツ(シャイン)からの命令となるとハラタツけど・・・キャリーがっ・・・」

 そう言いかけたが、リチャードはううんと首を横に振った。

 「いや、もう諦めたんだったっけな。」

 リチャードは、少し悲しそうに笑ったが、どこか吹っ切れた様子も見れた。

 「さあっ・・・・!!早く出て来いっ、秘密の果実とやらっっ・・・!!!」

 リチャードは、もう一度綺麗な白蛇に変幻し、森の中へ入っていた。