エデンの園の秘密な果実


エクスカリバー邸・・・。

  シャインは、机に肘を付いてため息をついた。

  「“あっち”の天気も雨かな・・・。」

  あっちとは・・・もちろん、キャリーが頂点に立つ、ディエアヨルド国だ。

  すると、ウォレストがノック無しに入ってきた。

  「あい~。はいるぞー。」

  「・・・もう入ってんじゃねーか。」

  呆れた顔でシャインは見る。

  ・・・どこかの誰かと一緒だ。(笑)

  ウォレストは、ふと窓の方を見た。

  そしてシャインを守るように前にでた。

  「どうしたよ?」

  少し深刻そうなシャイン。

  「これ。」

  フォレストは窓を指さした。

  「?あ。。。」

  そこにはカエルがひっついていた。なにも珍しくない、緑色の。

  「これがどうしたんだよ?」

  馬鹿にしたように、ウォレストを睨む。

  「・・・鈍い、馬鹿王子。」

  そうウォレストが言った直後・・・いや、ほぼ一緒に
  そのカエルは窓からこの部屋に瞬間移動した。

  「?!」

  驚くシャイン。腰から剣を抜くウォレスト。

  「てめぇがただのカエルじゃねーことはわかってら。正体現せ馬鹿野郎。」

  剣をカエルへ突き立てると、ウォレストは再び口を開いた。

  「・・・いや、馬鹿女郎。」

  剣を振り下ろそうとするウォレスト。

  「おっ・・・女――――?」

  刃が当たる数ミリのところで――――

  カエルは正体を現した。