エデンの園の秘密な果実


 「入るわよキャリー。」

 ドロシーが部屋に入ると―――・・・。

 キャリーはいなかった。

 ただ、ドロシーの部屋の一番大きい窓が全開だった。

 「キャ・・・リー?・・・キャリーっっっっ??!!!」

 ドロシーの背筋が凍る。冷や汗がダラダラ流れ落ちる。


 「ウォレストっ!シャイン!キャリーが・・・いないのっ!!」

 「「何っ?!」」

 胸ぐらを掴みあいながら、声は合っている。

 「窓から出たらしいの!さがさなきゃっ―――・・・」

 ドロシーが言いかけて、ふらついた。

 「ドロシーっ!」

 ウォレストがドロシーを支える。

 「俺外行ってくる!!」

 シャインは、外へ出て行った。