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 ウォレストの部屋。

 顔に赤いビンタの痕を残しながら、本を読んでいるウォレスト。

 もちろん、ビンタをした犯人はドロシー。

 「・・・仕方なく一緒に寝てあげようと思ったのに・・・。」

 「だから俺なんかした?」

 寝ぼけていたため、ウォレストは記憶がぶっ飛んでいる。

 ・・・実際はドロシーにキスをしようとしたのだ。

 が、ドロシーは究極の恥ずかしさに陥り、思わず・・・(笑)

 「まーやましいこと。・・・で?なんでアンタがここにいんのよ。」

 ベッドに座っているドロシーは、ドアの方を見た。


 ・・・シャインだ(笑)

 「何?『俺やっぱウォレスト達がいない夜にシて~♪』とか言ってケチくとっといたの?」

 小馬鹿にしたように、ドロシーは言う。

 「違(ちげ)ーよ。・・・お前は知ってんじゃねーの?キャリーの兄貴の事。」

 「・・・聞いたの?あの子言ったんだ。」

 ドロシーは、ベッドから立ち上がる。

 「?」

 話についていけないウォレスト(笑)

 すると、ドロシーがちゃっちゃと説明した。

 「マジかよ・・・。昼ドラじゃねーか。。。」

 苦笑いで済まないウォレスト(笑)

 「んで?どーゆう対応とったのよ。」

 見上げるドロシー。

 すると、シャインがふと合った視線を逸らした。

 「キレて・・・泣いた。」

 「「キレて泣いたぁ?!」」

 驚くしかないドロシー&ウォレスト。

 「だっ・・・だってさ!俺・・・。」

 うつむくシャイン。

 「キャリー今頃泣いてるわよ。」

 ドロシーは、そう言って自分の髪を手ぐしでとく。

 「もう泣いてるよ。」

 シャインがボソッと呟く。

 「じゃあ行ってこいよ。お前もいっぱしの男だろ?」

 ウォレストが、そっけなくまた、優しく言う。

 「・・・。」

 無言のシャイン。

 「それともあれか?『ウォレストウォレスト』つって、俺コンの昔のお前なのかよ?」

 「ちっ・・・違う!!//////////」

 ニヤッと不敵な笑みをシャインに見せるウォレスト。

 「じゃあ行けって。」

 「・・・行けって言われて簡単に行けるもんじゃねーよ。」

 シャインは即答する。

 ウォレストは、本を勢いよくバタンと閉じ、荒々しく机に投げた。

 そして―――――・・・。