「―――だから・・・初めてじゃないの。・・・なんか・・・ゴメンね。」

 ハハッと笑いながら、キャリーは両方の腕で目を隠す。

 「なんで・・・。」

 「シャイン?」

 キャリーは腕と腕の間から覗く。

 「なんでもっと早く言わなかったんだよっ・・!!」

 シャインは、いっぱいの怒りを込めて、キャリーを怒鳴る。

 「だって・・・。だって・・・!!それでシャインにフられたらっ・・・嫌だもんっっ!」

 ボロボロと大粒の涙を流すキャリー。

 「俺はっ・・・お前にとってそんだけのヤツだったのかよっ・・・。」

 キャリーが、涙をぬぐいながら、シャインを見た。



  ――――・・・泣いていた。



 「シャ・・・イン・・・。」

 「もうお前なんてしるか。」

 そう言って、シャインはYシャツを床から拾って、ドロシーの部屋から出て行った。

 「もう・・・ダメだよぉ・・・。」

 キャリーは、下着姿のまま、ベッドの上で1人泣いていた。