「あ、でもドロシー待って。」

 キャリーが止める。

 「何よ?アンタ下手すりゃ失血死よ。」

 「待っててば!・・・一応、シャインにちょびっと血あげるから・・・。」

 少し照れながら言う。

 「・・あ、そ。じゃあ出てるから。」

 実に興味のなさそうに部屋を出て行くドロシー。

 「さっさとしてよね。眠たいんだから。」

 そう言って、カチャッと静かにドアを閉じた。