一方、バスタブに浸かっているキャリー。

 「・・・なんか・・・、なんか違う。」

 キャリーが呟く。

 すると、バンッ!バスルームのドアが勢いよく開いた。

 「何が違うのよ?」

 真っ裸で入ってきたドロシー。

 「ふわっ!!///ドロシーっ?!前ぐらい隠してっ!!////」

 キャリーが両手で目を塞ぐ。

 「ゴメンゴメン。で?何が違うのよ。」

 ドロシーもバスタブに入る。

 それと同時に、中のお湯がドバァーと出る。

 「・・・太った?」

 キャリーがドロシーに言う。

 「うっさい!!痩せたのよっ!!///2人だからでしょっ!!(怒)」

 キレるドロシー。

 だが、ドロシーの言うとおり、2人だからお湯が出るのだ。

 「で?話逸らさないの。なんでって聞いてるの。」

 ドロシーが肩までお湯を使って言う。

 「あっ・・・あのね、別にそーゆーのじゃないんだよ?だけど・・・。」

 「?」

 「こんな長い間付き合ってて、キス止まりっておかしくないっ?!」

 「・・・。」

 いきり立つキャリー。

 その珍しいキャリーに、ドロシーはめを丸くする。

 「そういえば・・・。なんであんな奥手なのかしら。」

 う~んと、バスタブの淵(ふち)にほおづきをつくドロシー。

 「決して要求不満じゃないのよっ?!ただ・・・ただ・・・。」

 語尾を濁らして、鼻までお湯に浸かり、ブクブクするキャリー。

 (そういうのを要求不満っていうんだけど・・・。)

 ドロシーは、そう思っても言わない優しさを持っている。

 「またウォレストに聞いておくわ。」

 「・・・ありがと。」

 そう言って、女子2人は髪と体を洗い、バスルームを出た。