シャインがリビングに入ると、ドロシーとウォレストがいた。

 「・・・もしかしてこの流れは・・・。」

 シャインが口の片方の端を引きつらせた。

 「そう。聞いてた。」

 ドロシーが、紅茶をすすりながら言った。

 「お前もそのまま入っとけばよかったものを・・・。」

 「お前は黙れ。」

 ウォレストの言葉をさえぎるシャイン。

 「ったく。お前ら盗み聞きとは・・・。」

 「でも、顔色ひとつ変えてないじゃない。」

 ドロシーが、小馬鹿にしたように言う。

 すると、シャインがキッチンに向かって、紅茶をカップに注いだ。

 それと同時に、顔を真っ赤に染めた。いや、染めたというより塗ったようだ。

 「あ、ごめんウォレスト。今の言葉なしにして。」

 「了解。」

 ウォレストも、紅茶をがぶ飲みした。

 「う・・・うっさいな・・・。/////」

 シャインは、キッチンにもたれかかりながら紅茶を飲んだ。

 「いや・・・。なんか・・・、“そーゆーこと”する時、こんな感じなのかな・・・。とか思って。」

 シャインがカップを水道の所に置いた。

 「・・・そうなの?」

 ドロシーがウォレストに聞く。

 「ん~・・・。俺そんな気にしないけど。」

 ウォレストが、椅子にもたれて言う。

 「・・・デレカシーな~いの。」

 フンとドロシーはテーブルにカップを置く。

 「ま、キャリーと一緒にお風呂入ってくる。」

 ウォレストに、カップ洗っといてとパシってから(笑)

 なんで俺が、とブツブツ言っていたウォレスト。

 「・・・何か、置いてかれた感じで、嫌(ヤ)だな~・・・。」

 シャインはポツリと呟くのだった。