「やっぱ私とウォレストってセフ―――・・・ゴホンッ!!になるのかな?」

 ドロシーがキャリーの肩を持ってガタガタ揺らす。

 やはり、シャインの言うとおりだった。

 「たぶんウォレスト君もそう思ってると思う。」

 キャリーも、シャインと同じことを言う。

 「でも、そのセフ―――・・・ゴホンッ!じゃないでしょ?」

 キャリーが言う。

 リビングで話すガールズトークの内容ではないが・・・。

 「でも、ウォレストがそう思ってたら嫌だなっって・・・思うわけ。」

 う~んと腕組みをするドロシー。

 「まずないよ。それは。」

 キャリーは即答する。

 ドロシーがムッとしながら、

 「なっ、何でそう言い切れるのよ。アイツ“いーかーにーも”女慣れしてそうじゃない。」



 「ヘクシュッ!!・・・あれ?かぜかな。」

 ウォレストはくしゃみをした(笑)



 「女慣れ関係なく、ウォレスト君はそんなこと考えるわけないよ。」

 キャリーは、ニコッと笑って言った。

 「・・・ありがと。私もウォレストを信じなきゃね。」

 ドロシーも、ニコッと笑った。

 「うん。」

 そう言って、その日は経っていった。

 
            第二十九話(完)