シャインは、ただうつむいている。

 すると、キャリーは覚悟を決めて、シャインにこう聞いた。

 「・・・今まで、気がつけば自分の部屋じゃなかったって時・・・あった?」

 すると、シャインはコクンとうなずく。

 「・・・怖かった・・・よね?」

 キャリーが聞く。

 すると、シャインは話し始めた。

 「・・・うん。でも・・・男なのに“怖い”なんて・・・バカみたいじゃん。」

 そう言って、下唇を噛み締めている。

 その唇に、血が見えた。

 すると、キャリーはシャインの下唇をペロッと舐めた。

 「っ・・・////」

 照れるシャイン。

 「そんなに自分を責めないで。・・・シャインはすぐ一人で抱え込むんだから。」

 まゆを八の字にして、笑うキャリー。

 (・・・お前も・・・だろうが・・・。)

 シャインは、心の中で思った。

 キャリーは、そういえばとネグリジェを直す。

 すると、シャインがキャリーをじっと見ながら言った。