カプッ――――・・・!


 シャインがキャリーの首筋を噛んだ。

 「シャっ・・・痛ぃ・・・シャインッ・・・!!」

 が、力は強くなる一方。

 「ハァハァ・・・。いっ・・・痛いってばぁ!!」

 キャリーが叫ぶ。

 「?!」

 シャインが我に返った。

 目は、いつも通りの金色。

 「・・・っハァ・・・ハァ・・・。」

 自分でも、状況が読めていないシャイン。

 「キャ・・・リー・・・?」

 気がつけば、キャリーの部屋。

 そして、ベッドの上に座って、壁にもたれている赤面の息切れているキャリー。

 ネグリジェは乱れている。素足も丸見えで、下着が見えそうになっている。

 何より、一番目に入ったのは、首元の一筋の血。

 「シャイン・・・どうしたの・・・?」

 キャリーの大きな瞳に、涙が浮かんでくる。

 「俺が・・・したのか・・・?」

 シャインが、顔をしかめて聞く。

 すると、キャリーは遠慮気味に、小さくうなずいた。

 すると、シャインが瞬速でキャリーを抱きしめた。

 「ゴメン・・・ゴメンゴメンゴメンっ・・・!!」

 シャインは、急に謝りだした。

 「大丈夫だから・・・落ち着いて、シャイン。私は大丈夫・・・。大丈夫。」

 優しく、癒される美声でそっと、シャインの耳元でつぶやいた。

 すると、シャインはゆっくりキャリーを離した。