ガッッッ!!!!!!!!!!


 ウォレストがドロシーをベッドに押し倒し、首に手を当てた。
 あと少し力を入れると、ドロシーはコロッとあの世逝きだ。

 「っ―――・・・カハッ!!」

 ドロシーが、悶(もだ)える。

 ウォレストは目が半開き。“何かの敵”と見間違えているのだろう。

 「ウォ・・・ウォレストっ―――・・・!」

 ドロシーが叫ぶ。すると、ウォレストは目を見開いた。

 「!!わっ・・・悪いっっっ!」

 ウォレストが、ベッドから飛び降りる。

 ドロシーが、自分の喉を抑えて咳き込んでいる。

 「カハッ・・・コホッ・・・。」

 「ゴメン・・・俺、何してっ・・・?!」

 自分の両手を見て、ワナワナ震えている。

 ドロシーは、ウォレストを見つめる。

 「ウォレ・・・スト・・・?」

 ドレシーの顔は、不安に曇っている。

 「ゴメンっ・・・ゴメンっ・・・!!」

 そう言って、ドロシーを潰れそうなほど抱きしめる。

 「ウォレッ・・・ストッ・・・つぅっ―――!!」

 ウォレストは、ドロシーが痛がっているのに気付き、離す。

 「どこもケガ・・・ないか?」

 心配そうに、ドロシーの頬を撫でる。

 「う・・・うんっ・・・。」

 トロンと、ほっぺを紅に染めるドロシー。

 すると、ウォレストがうつむいた。

 「・・・どうしたの?」

 ドロシーが覗き込む。

 すると、ウォレストがうつむきながら、こう言った。