「あんたねぇ・・・。」

   ドロシーはなにも気にせず、ベッドに座り込んだ。

   「まぁいいじゃない!別に害があるわけじゃないし~。」

   フ~ン♪と鼻歌(?)らしきものまで吹いている。

   「そりゃあんたには害はないと思うよ?でもね、
   アンタがここにいることバレたらややこしいことになるの!」

   「そこはほら・・・。お姫様がナントカしてくれるでしょ?」

   と、人差し指を立てた。

   「アンタねぇ・・・!!」

   と、中指を立てた。

   「姫様がそんなことなさらないでくださ~い?国民は悲しんじゃいますわ」

   などと、思ってもいないことをドロシーは言った。

   「・・・(怒)・・・まぁいいわ。で?なんのよう?」

   キャリーは、鏡の前で髪をかるく手ぐしをかけた。

   「あんたの”アレ・・・”いるでしょう?」

   ドキッとキャリーは肩を動かす。

   「え・・・えぇ・・・。”ソレ”がどうしたの?」

   フッと微笑み、キャリーの方を見る

   「んでさ、ソレの親友、兼召使いるでしょ?」

   「あぁ。。。ウォレスト君ね。遭った事ないけど・・・。」

   ドロシーの方に振り返るキャリー。

   「そそ。そのウォレストて人さ。。。」

   と言い、ドロシーは右手を口元に添える。

   「なぁ~んか気になるのよね~。」

   するとキラキラした目でドロシーに見開く大きなキャリーの瞳。

   「もしかして・・・♥?」

   と、キャリーが言うとドロシーは

   「バカな事吐(ぬ)かさないで。」

   ムッ・・・、となるキャリー。

   「なんか・・・気になるの。」

   すると、キャリーはドロシーにキョトンとした表情で見る。

   「珍しいよね。ドロシーが他人に興味を持つなんて。」

   「自分でもなんか変なのよね・・・。」