最後まで言い終えたローズは、ふぅと息をつく。
「可哀想なような、良かったような・・・。」
キャリーは、全てを理解できていないようだ。
「でも、真っ裸(マッパ)だったのはすげぇよな(笑)」
シャインは、ニッと笑う。
「アダムとイヴは、その“善悪の知識の木の実”を食べて、裸のことを恥ずかしがった
のよ。」
ローズが目を閉じて、人差し指を立て、言う。
「ローズ叔母様っ!私ね、食べなかった“命の木の実”はね、願いの叶う果実を思うの
!!」
元気に、キャリーは言った。
「何でそうなるんだよ?」
シャインが呆れたようにキャリーに言う。
「なっ・・・なんとなくよっ!なんとなくっ!」
キャリーはムキになりながら言う。
「もしかしたら・・・そうかもよ?」
ニヤリとローズは言った。
「マダム・ローズ、何か知ってるの?」
シャインが不思議そうに聞く。
「“命の木の実”の意味はわからないけど――――・・・


