「その話にはね、アダムという男性とイヴという女性とが初めての人間として出てくる
  のよ。まだ服もなかったから裸でね。」


 すると、キャリーとシャインは、えっちぃ~と笑った。


 「それでね、アダムという人が一番初めに創られたの。

  アダムさんは、

         “エデン”


  という園で生きていたの。そしてある日、実のなる植物が創られた。

  そこにはあらゆる種類の植物があったのよ。

  その中心には、


    “命の木”と“善悪の知識の木”と言われる2本の木があったの。


  その2本の木は、全部食べられる果実を実らしたんだけど、神様がアダムさんに

  『“善悪の知識の木の実”だけは食べてはならない。』

  って言ったの。でも、もう一つの命の“木の実”は食べちゃダメって言われなかった
  の。

  アダムさんは、神様に言われた通りに、“善悪の知識の実”だけは食べなかった。

  そして、イヴさんという女性が創られたのよ。

  すると、イヴさんに白く美しい蛇が近づいたの。そして蛇はイヴさんにこう言った。

  『“善悪の知識の木の実”を食べろ。』

  ・・・って。」


 キャリーとシャインは、一緒にワクワクドキドキしながら、それでっ?それでっ?と
 聞く。


 「もちろん、イヴさんは素直にその実を食べたわ。すると、美味しかったのか、その果  実をアダムさんにもおすすめして、アダムさんも食べたの。

  その結果、蛇はお腹を地につけて這(は)う生物になって、女性は妊娠の痛みが増え
  て、男性は額に汗を流して食料を手にいられなくなることを神様は言ったのよ。」

 すると、シャインが
 「何で神様はそんな事知ってたのさ。」
 と聞いた。

 キャリーが、
 「神様はなんでも知ってるからじゃない?運命とかも。」
 ドヤ顔混じりに言った。

 すると、ローズが再び話し始めた。

 「たぶん、キャリーの言う通りと思うわ。

  そして神様は、食べちゃダメと行っていない方の、“命の木”までも恐れて、
  アダムとイヴに服をあげて、“エデン”から追放するの。

  そして神様は、命の木を守るために、エデンの東の方に、
  “ケルビム”というキラキラ光って、回転する炎の剣をおいたそうよ。」