午前5時10分位の事。

 「ん・・・。」

 キャリーは、まだ寝ていた。

 新しい家―――アンジュの家の隣の家。

 一人部屋を設け、それぞれがその部屋で寝ていた。

 キャリーもまた、熟睡中だった。

 「ぅ・・・ん・・・?」

 キャリーは夢を見ていた。

 遠い遠い昔の話。

 まだ、自分の国にシャインが遊びに来れた頃の―――・・・。