見たことのある髪色だった。
少し前に自分がいた所に雇われていた、小さな小さなメイドさんと同じ髪色。
綺麗なグレープフルーツ色。あの子と同じ天使のような笑顔。
その小さなメイドより明らかに年上だが、童顔っぽい。
「・・・あれ?」
キャリーがポカーンと見ている所を、ドロシーが気付きいて、
「どうしたのユーリ?」
そしてドロシーもキャリーが見ている所を見たら、同じ表情をした。
「もしかしてさ・・・。」
ドロシーがキャリーに聞きかけた。
「間違いないよっ!!絶対ミーナのお母さんだ!!」
そう言って、キャリーがアンジュと同じ所に走っていった。
「あっ!ちょっとユーリっっ!!」
ドロシーも走っていった。
「ちょっっ・・・!どこ行くんだよお前らっ!!」
「お前ら・・・。」
男子チームもついて行った。


