「さっ、行きましょっ?」

 アンジュがハンドバックを持って言った。

 「は~いっ!」

 キャリーが、薄いピンクのレースと添えられているバラのコサージュをつけながら笑顔
 で言う。

 「えらい舞い上がってるな?」

 ウォレストが、オールバック中のグレーの髪を、うなじで結いながら言う。

 「私、あんまり外の人と関係なかったの・・・。だから色んな人と関われるって、すっ
  ごい嬉しいんだ!」

 語尾にヘヘッと照れながら言うキャリー。

 「いっぱい友達作ろうぜっ!な?」

 シャインがニッと歯をむきだして笑う。

 「・・・うんっっ!!」

 右肩の方に傾いてテヘッと笑うキャリーの癖。

 それに気付きながら、シャインも笑う。

 「はい。のろけは終わり。さっさと行くわよ~。」

 真顔でラブラブの2人の隣を通り過ぎるドロシー。

 「なっ・・・のろけてねーよっ!!////」

 顔真っ赤のシャイン。キャリーも黙って赤面&うつむきのキャリー。

 「え?なになに?付き合ってるのっ?」

 ニヤニヤしながら聞くアンジュ。

 「あぁ。そうだぜ。」

 ウォレストが言う。

 「だああああああああ!!もうっうっせぇーな!!///////」

 叫びながら、みんなは家を出た。