「で?どうなのよ。」
「・・・逢いたいよ?私。でも、世間は認めてくれないみたい。この恋。」
ハハ・・・と笑うキャリーは、決して幸せそうじゃなかった。
ローズは椅子から立ち上がり、キャリーの頬に手を添えた。
「信じてれば、叶うかも・・・ね。私はダメだったけど・・・。」
と、ローズは地面に目をやった。
「ローズ・・・叔母様?」
言いかけたその時――――・・・
「いっけない!アリアに怒られてる途中だった!!」
・・・レース家一族はやんちゃらしい。(笑)
「んじゃね!!頑張りなさいよ!キャリーっ!」
「うっ・・・うん!!ありがとう!」
ニッコリ笑って、部屋をでた。
ローズが勢い良く閉めて、再度開いたドアをキャリーは
少し呆れたように見ていた。


