すると、ウォレストが帰ってきた。

 「あ!ヴァン君・・!!」

 アンジュがウォレストの前に立つ。

 小柄なウォレストは、数cm高いアンジュを見上げる。

 「・・・俺、アンタの事許してねぇから。」

 フイッとそっぽ向いて、低いうめくような声で言う。

 「えぇ・・・。それでいいわ。」

 アンジュがうつむいて言う。

 「てめっ―――・・・!」

 ウォレストが言いかけたとき・・・。