ウォレストは、店が並んでいる商店街らしき所にいた。

 ただ、黙って歩いていた。

 すると、昨日の店の店主の男が来た。

 「昨日の坊主じゃねーか!背の高(たけ)ーのと、巨乳とピンクの目の3人はどーした
  んだ?」

 元気よくウォレストに言う。

 「アイツらは、アンジュとかいうねーちゃんトコいるぜ。」

 めんどくさそうに言った。

 「そうか。お前はどーしたんだよ?喧嘩でもしたか?」

 ガハハハと大げさに笑う店主。

 「・・・違(ちげ)ーよ。」

 そう言うと、店主がウォレストと肩を無理やり組む。

 「なんだなんだ?反抗期か?」

 店主は笑って言う。

 「・・・オッサン、アンタおめでたい奴だな。」

 ウォレストが、うっすら笑みを浮かべて言う。が、どこか悲しいところも印象づけられ
 る。

 「俺・・・行くよ。オッサン・・・じゃあな。」

 店主の腕をゆっくり離し、ウォレストは町の奥に歩いて行った。

 「おーい!お前名前は~~~???」

 「・・・ヴァン・・・・ケイトリス。」

 そう言って、両手をズボンのポケットに突っ込んで、ウォレストは歩いて行った。