「あの・・・。その子・・・。」

 シャインが、遠慮気味に聞く。

 「可愛いでしょ?私の子。この町から少しもらって“エディー”って言うのよ。
  女の子よ。」

 アンジュがエディーの頭をなでる。

 エディーは黙って一生懸命ミルクを飲んでいる。

 「でも19でって・・・早っ?!」

 ドロシーが、飲みかけのコーヒーを吹きそうになる。

 「・・・もっと昔からデキてたんだけどね・・・。今まで、何人できたかもわからな
  い・・・。でも、今までの子全部流しちゃって・・・。ついにお医者様に、『いい
  加減にしろ』って言われちゃってね。。。」

 アンジュは、エディーを見つめる。

 「・・・。」

 ウォレストは、目玉焼きの黄身を潰しながら、アンジュを睨む。

 「だから、この子には優しくしてあげたいの。・・・もちろん、周りの人も―――。」

 アンジュが言いかけたとき・・・。