・・・着替え中。

 男子は隣の部屋で着替えている。

 このリビングでは、女子が着替えている。

 ちょうど着替え終わったところだ。

 アンジュも女だが、気を遣って部屋から出て行ってくれた。

 「ねぇ、ユーリ。」

 あくまでも、今はユーリとマリーだ。

 2人は、後ろを向いている。

 「何?」

 「やっぱりちょっと変装するわよ。」

 ドロシーが後ろからコソッとキャリーの耳元でささやく。

 「うん。。。私はなんか勢いで切っちゃったし、これでいいでしょ?」

 髪に軽く触れて言う。

 「えぇ、私整えたし。私は、こうするわ。」

 ドロシーは頭を指差した。

 その頭には、お団子が綺麗に作られてた。付け根は三つ編みで囲んである。

 「わぁっ♪かわいぃ~!!」

 「ありがとう。ユーリにはこれ。」

 すると、ドロシーはキャリーにリボンでピンク色の小さなバラ(レース付)がついたピンを 前髪につけた。

 「わぁ~!バラとリボンでピンク!しかもレース!かわいい~♪」

 キャリーが喜んでいるのを見て、ドロシーも笑う。