エデンの、関所“らしき”ところに着いた。

 なぜ“らしき”かというと、銀の細く高い門があるだけなのだから。

 「ここがエデンの関・・・所?」

 ウォレストが顔をひきつらせて言う。

 「なんで俺の知ってる関所はこんな不用心なんだっっ!!」

 ウォレストがかんしゃくを上げる。

 「ま、この世界はこんなバカになってきてるってことじゃないの?」

 ドロシーが呆れて言う。

 シャインまでもため息。

 「あのね・・・私の国(ディエアヨルド)は大丈夫だから・・・。」

 怒りのキャリー。

 「ま、入るわよ。」

 ドロシーが腰に両手をおいて言う。

 4人には、日用品が一つもない。あるのは絆。

 「「「「せーのっ!」」」」

 そう言って、4人は走って門を通り抜けた。