ここディエアヨルド国は、現代の日本の季節の時期に
  全くといいほど、同じだ。

  ・・・いまディエアヨヨルドは梅雨の始め。

  そんなに気にしない程度だが、ジメジメする。


  そんなある日の午後3時くらいの事。

  ディエアヨルド国姫女キャロライン(愛称:キャリー)の住む城、
  レース邸。
  
  キャリーは自分の部屋で、”あの手紙”を読んでいた。

 
  「キャロライン・レース様

   元気ですか?

   俺は、いつも元気です。

   こっちは、やっとジメジメの季節が終わりました。

   でも、もっとあっちぃのがきます。
   相当の暑さで、本気(ガチ)で倒れそうです。いや、まぢで。

   そっちはどうですか?
   俺様の天才的頭で計算すると、ディエアヨルドは梅雨が始まったばっかか?

   雨がすっげぇ降るんで、風邪ひいたりしないよう気ぃつけてください。

   
   
   ・・・すっげぇ逢いてぇです。でも、我慢します。

   俺らが、自由に逢えることを祈って・・・。

              シャイン・サ・エクスカリバー」


   シャインの国、アンデフィドラ王国は一季節ディエアヨルドと
   ズレている。
   だから、今アンデフィドラは初夏だ。

   「プッ・・・自分で天才的とか・・・バカね。」

   おもしろおかしい文を、キャリーは小馬鹿にした。


   が、本当に注目した文はそこではない。