門をくぐると、キャリーは赤面だった。・・・ドロシーも。

 そのドロシーは、急にキレた(笑)

 「いっ・・・いきなりなにすんのよっ?!///////」

 ドロシーが珍しく(笑)女の子の顔になっていた。

 どんなに胸がふくよかでも、どんだけ大人っぽくても、ドロシーも“女の子”。

 「ごっ・・・ゴメン。嫌だった?・・・よな。ハハ。」

 ウォレストが苦笑いで謝る。

 「あっ・・・えっと・・・。今度は気をつける。私もゴメン。」

 ドロシーも謝った。

 そして、2人は笑っていた。

 一方キャリーは、ただ赤面。(笑)両手で顔を隠していた。

 なぜか、シャインも片手で顔を隠していた。(笑)

 「・・・ゴメン。」

 シャインが言う。

 「うっ・・・ううん!えと・・・、嬉し・・・かった。」

 「・・・そか・・・。」

 2人とも、恥ずかしくておかしくなっている。(笑)


 とりあえず、国から抜け出せれた。

 「どうしよ・・・。ホントに出ちゃった・・・。」

 キャリーがポカーンとしていた。

 「どうしたもうホームシックか?今なら戻れるぞ?キャリー姫。」

 ウォレストがいぢめる。

 「・・・おい。」

 シャインが、ドスのきいた低い声で、ウォレストに言った。

 「・・・へーへー。」

 反省の色、まったくなしに言うウォレスト。

 シャインは、ふんっと踵を返した。

 「ううん。誰が戻りますか。あんな根性無しのジジババの所なんて。」

 キャリーが、鼻をフンと鳴らして、言う。

 「言うじゃねーか、キャリー姫。」

 ウォレストが、笑う。

 「ウォレスト君はいい加減シャイン離れしたら?」

 笑いながら負けじと言うキャリー。うっと後ずさるウォレスト。フッと笑うシャイン。

 「ほら、行くわよバカ共。」

 ドロシーが呆れながら言う。