「てめぇに選択肢を2つくれてやる。

  ひとつは“俺にゲンコでフルボッコで半殺しにされる”か、

 “俺がキャリーを連れ出すことを、誰にも教えねぇ”か。

  選べ。下郎。」

 シャインの方がリチャードより背が高い為、シャインがリチャードを見下ろしている。

 「じゃあ、3の“俺がお前をボコってキャリーをもらう”で。」

 リチャードは、ニヤリと笑う。

 「っざけんな!!!!!!」

 シャインは、リチャードを殴り続けた。ただ、ただ。

 すると、キャリーはシャインを止めた。

 「ダメだよっ・・・!!それ以上するとリチャードが死ぬ!!」

 泣き顔でボロボロになりながら、キャリーは必死に止める。

 シャインは苦虫を噛み潰したような顔で、引き下がる。

 「・・・綺麗事だけで生きていけると思うなよ・・・シャイン王子。」

 ニヤリと不気味に笑いながら、リチャードは言う。

 「まだ言うか―――・・!!」

 シャインが前のめりになった時・・・。