「はいはい。漫才はそこで終ー了ぅー。」

 後ろから聞こえた。

 振り返ると、さっきウォレストと踊っていた人だった。

 キャリーは、誰?と聞かずとも、声で分かった。

 「あなたはドロシーだったんだ。」

 するとその女性は、夜空を直角に見た。

 そして、長い髪が空に舞う。そして、顔をキャリー達の方へ向けると、ドロシーになってい た。

 「えぇ。気付くかな~って思ってたけど、シャインとの踊りにテンパってたから、そんな余  裕なさそうだったから、ひとまず安心だった。」

 「ホント・・・緊張したぁ・・・アハハ。」

 キャリーが笑った。

 「俺だってキャリーてわかってたから余計(笑)」

 「え?なんで?」

  首をかしげるキャリー。

 「なんでって・・・。」

 シャインが戸惑う。

 「あ~・・・シャイン。この子鈍感だから相手にしない方がいいわよ~。」

 目を閉じながら腕組みして言うドロシー。

 「あ~こいつ(シャイン)も鈍だぞ~。」

 ウォレストが言う。

 「本当~?めんどくさい2人ね~。。。」

 ドS2人が鈍感2人に向けて呆れた視線を向ける。

 「うっ・・・うっせぇな・・・。」

 恥ずかしさとイライラのシャインを見て、キャリーが笑う。

 「キャリーまでっっ・・・」

 「違うよぉ!私は、面白いなって見てるだけでっ!」

 「一緒じゃねーかっ!!」