すると、キャリーの肩に一粒の涙がこぼれた。そして、次々と。。。

 「くっそぉ・・・。」

 シャインは腕で涙を拭う。

 「絶対泣かねぇって・・・ウォレストに言ったのに・・・!!」

 「ウォレ・・・スト?」

 キャリーは、ウォレストが出てこなかった。

 すると、奥からもう1人の仮面の男が、仮面を外した。

 「はじめてお目にかかります。エクスカリバー邸召使い、ウォレスト・ドルイットと申しま  す。」

 ウォレストは、不慣れな敬語と共に綺麗な礼をした。

 キャリーもペコッと軽く頭を下げた。

 同時にシャインがキャリーをゆっくり離した。

 「・・・悪い。男が泣いたりして・・・。」

 シャインは、恥ずかしそうに手で顔を隠す。顔は赤い。

 「ううん。全然っ!私こそゴメンっ・・・。」

 苦笑いになるキャリー。