「えっ――――・・・?」 キャリーが目を見開いた瞬間、仮面の男はキャリーの腕を引いて行った。 ふいに、キャリーは両親の方を見た。・・・二人とも、気付いていない。 リチャードと、その両親も見た。やはり気付いていなかった。 (いっそ・・・連れ出して。) キャリーは、心からそう思った。