馬鹿でかい会場へ入ったら、ドロシー・・・いや、ドールが

 「では。私はこれで。」

 と言って、戻っていった。

 「多・・・。こんな集まって何になるっていうのよ・・・。」

 (今夜の夜ご飯もままならない人達がいるってのに・・・!)

 キャリーは、右手でギュと拳を握った。

 「抑えなさい。」

 耳元で誰かにささやかれた。

 「っ?!」

 振り向くと、“ドール”の姿。

 (わかったわよ。。。)

 そう言って、キャリーは晩餐会・・・パーティーの幕が上がるのを待った。