同時刻、アンデフィドラ国の王子が住む豪邸・・・。

 「ふあぁああぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあああああ!」

  この世の者のあくびとは思えない大きなあくびが、

  広く、長いエクスカリバー邸の廊下に響き渡った。

  「・・・あ゛ぁ~・・・よく寝た。」

  ベットの上でねているものの、布団もかけず無防備に起きた少年。

  そう・・・。彼こそがこのアンデフィドラ王国の頂点に立つ者。

 ”シャイン・サ・エクスカリバー”だ。

  今は寝起きでくしゃくしゃだが、

  普段は、スッキリと後頭部で、

  綺麗なワインレッド色の髪を1つに結い上げ、

  凛々しい・・・悪く言うと目つきの悪い(笑)故に大きな金の瞳が、

  彼の魅力をいっそう高める。

  綺麗な顔立ちで、薄く整った形の唇は親譲りなのか、

  どこか見慣れたような雰囲気を漂わせた。

  背が高く、老若男女とわず優しい彼は、

  女たらしに間違えられる。

  その上、モテるのでよくメイドからも逆ナンを受ける。

  その為、彼は美しい微笑み(別名:苦笑い)でお断りする。

  モテる男も辛いのだ。