エデンの園の秘密な果実



   チュッ

 とリップ音が鳴った。


 「もう・・・やめて・・・。」

 「どうだ?どうせお前のことだから、ファーストキスだったんじゃないか?」

 涙をボロボロこぼしながら、黙るキャリー。

 「ほら。だろ?純粋だな~。」

 不敵な笑みのリチャード。



   「お前を傷モノにしてやろうか?」


 その言葉に、強く動揺するキャリー。

 が、すぐにリチャードの方を向いて、笑った。

 まさか笑うとは思ってもいなかったリチャードに、言った。



  『もう、傷モノよ。』


 と―――・・・。