笑い合っている二人の後ろで、泣きそうな顔をしたリチャードがいた。 (キャリーは・・・あの王子の事・・・まだ好きなのか・・・。) ななめ下に目をやるリチャード。 それに気づいたロビン。 「リチャ。お前さ―――・・・。」 ロビンの口に、自分の人差し指をそえたリチャード。 「・・・ゴメン。」 そう言って、人差し指をどけた。 「・・・いや、俺こそ悪い。」 うつむいているリチャードを、ロビンはただ見るしかなかった。