エデンの園の秘密な果実


 「うわああああああン!!お兄ちゃあああああン!!」

 「!!」

 再び絶叫。キャリー、再び驚き。(笑)

 「どうしタ?アミル?」

 泣きじゃくっている幼女のもとへ行くロビン。

 「こけちゃっタ・・・。ェッグ・・・。血だヨ・・・。うえッ・・・。」

 嗚咽をあげながら、状況を伝える幼女。

 「大丈夫?この子は?」

 ロビンに聞くキャリー。

 「俺の妹。泣き虫アミル。」

 フゥ・・・とため息をつきながら言うロビン。

 「ア!お兄ちゃんアミルの悪口いったァ!うわああああああン!!」

 「・・・ナ?」

 ロビンは、面倒くさそうにキャリーに言う。

 「アハハ・・・(汗)」

 苦笑いキャリー。が、すぐに笑顔になって、

 「アミルちゃん・・・だよね?」

 アミルの前にしゃがんで、言った。

 下唇を噛みながら、コクンとうなずくアミル。

 「こけただけで泣かないの、ほら。」

 そう言うと、アミルを抱き上げて膝に乗せた。

 突然の事に驚いてるアミル。

 「・・・私もね、10年くらい前はそうだったよ?」

 キャリーは、ポツリと言った。

 「でもね、アミルちゃん―――。」

 キャリーは、涙目で言った。

 「私、大切な人のためだけに泣くようになったんだ。だから、そんな簡単に泣かないの
  っ!」

 ニコッ!と笑ったキャリー。その瞬間、一粒のしずくが宙に浮いた。

 「・・・お姉ちゃン・・・。泣かないデ?」

 アミルは、まゆを八の字にして言った。

 「ありがと。・・・アミルちゃん、ほらっ!涙とまったね!」

 「ホントだァ!ありがとウ!お姉ちゃん!!」