ゴロン。

座った途端、
膝にかかった重み。


「ししし慎?!」

「うるさい。」


膝の上に頭を乗っけた慎が、
うるさそうに顔をしかめる。

いやいやいや、
うるさいじゃなくて!!


これって所謂……、


「膝枕ぐらい普通のカップルもするだろ。」


慎はそう言って、目を閉じた。

ひ、膝枕!!!

混乱してる間にも
すやすやと聞こえてくる寝息に、
慎を見た。



……寝てるし。
寝顔キレーだなー。
睫毛長いし肌綺麗だし。
鼻高いし。


………。


「……寝顔までかっこいいとかムカつく。」


私は小さく呟いた。