「つーことで、彼氏としては、昼休みぐらい他のクラスの彼女と一緒にいたいんだけど?」

「うわ、嘘くさっ。」


私がボソッと呟くと、


「ぐぇっ、く、苦し……」


こいつ、思いっきり腕に力入れやがった!!


「はいはい、昼休みぐらいアンタに譲ってやるわよ。」

「ちょ、由美子?!」

「彼氏と昼休みって当たり前じゃない。
ほら、遠慮せずにさっさと行く。」

「さんきゅ、じゃ、借りるわ。」


慎はそう言って、
私の腕を引いて教室を出た。