「で、バイト先決まったって?」

「はい。」


昼休み。
私は由美子に尋問をされていた。


「雇い主が野崎ってどういうこと?」

「時給1,000円、野崎慎の彼女役。」


私がそう言うと由美子が呆れた顔をした。


「アイツの彼女役って……、」

「ほぼ脅迫で依頼されました。」

「で、OKしたと。」

「はい……。」


だって、あれはイエスと言わざるをえないでしょ。


「……はぁ。」


私は叱られてる子供のように俯いて、
由美子の声を頭上で聞く。