……あ、れ?

私がっと目を開けると、
慎は目を開けてこっちを見てた。


「!?」


な、何こいつ、何で見てんの?!


「キスされると思った?」

「なッ……」


「目瞑っちゃって、かーわいー。」


~~ッ!!!

ムカつく!!!!


「それはッ、あんたが近いからっ!!」


グッ。

再び近づく慎の顔。


「な、何っ?!」

「し~ん」

「はっ?!!!」

「おまえじゃねぇ、慎。」

「慎!」


私が必死で名前を呼ぶと、
フッと鼻で笑って、


「わかればいーんだよ。」


そう言われた。