「おまえは結局何にも向き合ってない」 知ってるわよ、そんな事。 頭の中から消えない言葉がある。それは、昨日の聞いた言葉だ。あたしは、何にも向き合ったりなんかしていない。 好きで好きでたまらないのに、そうよ、あたしは彼に向き合えない。ぶつかれない。 怖くて怖くて、ただの好きって二文字すら口に出せない。 本当は、言いたいのに。 千代、18歳、職業ホテル専属コンパニオン。 一人暮らし。 あたしには好きな人がいる。 飲み屋の店長をしている4つ年上の人。名前は薫君。 薫君と初めて会ったのは