「自らの手で母君を殺し、王も殺めた。そうまでして成しえたかったこととは、一体何だったのでしょうね……」
その時、外で何かが爆発するような大きな音が轟き、王宮中がひっくり返りそうなほどに揺れた。
「な、何だ!?地震か!?」
下手をしたら部屋の隅まで転がっていきそうな揺れに耐えていると、カオルが窓のほうを眺めながらぽつりと言った。
「言い忘れておりましたが、魔物は香蘭姫の血で蘇る他に、乗っ取った者の魂を食することで目覚めることも可能です」
「大切なこと、言い忘れるなよ!」
「どうりであっさり身投げしたわけだ」
窓から窺える闇夜の中に不穏な気配が広がっていくのを感じ、緊張しながら各々身構えた。



