夢を見た。
大好きな先輩と一緒にいる。

大田先輩。

大好きです。


「ん・・・」

目が覚めた。
やっぱり、体育倉庫の中。
外は夕方・・・夕方?
結構寝てた。

「スースー」

寝息!?
誰か居るの?

横を見ると、

「大田先輩?」

あれ?二人して寝てた?

タイムセールは?

「先輩!先輩起きて下さい!帰りますよ」

「んーなに?かえる?」

「・・・」
「・・・」

がばっと先輩がマットから起きる。

「やばっ授業!」

「もう終ってますよ・・・」

私は携帯の時計を見せる。

18:48

「帰んないとな」

「そうなんですけど」

私は首にあるものを手で隠す。

「なに?」

「いえ、先に帰って下さい」

「なんで?」

「やらなきゃならない事があって、」

「ふぅん。分かった」

ほっ

「なんて言うと思った?」

「え!」

そう言って先輩は私の首においてある手をつかむ。

「やめて下さい」

「もうバレてるから」

「見られたくないんです!!」

私が大声をだすと先輩は真顔になった。


「好きな人にされないとこういうものは気持ち悪い・・」

先輩が抱き締めてきた。

「大田、先輩?」

「なんで名前で呼ばないの」

「それは・・・」

「いじめられんだったらまた助けるよ」

先輩は震えてる。

「だから名前で呼んでよ」

「しゅ・・・俊輝先輩!」

「もっと」

「俊輝先輩俊輝先輩」

「俊輝って言って」

「俊・・・輝」

先輩は力を強めた。

先輩、大好きです。